HATISUと作者 ― 蓮に込めた想い

HATISUという名は、「はちす=蓮」に由来しています。蓮は、泥水の中に根を張りながら、やがて水面に清らかで美しい花を咲かせます。

私は約10年間、メンタルアドバイザーとして多くの方の心と向き合ってきました。社会の枠、欲望、執着、思い通りにならない現実。さまざまな苦しみに触れる中で、人生は楽しむものであると同時に、自分自身を磨いていく修行でもあると感じるようになりました。

困難を受け入れ、乗り越えた先にある本当の喜び――「歓喜」。泥の中から美しく咲く蓮の姿に、私はその生き方を重ねています。

水面に咲くピンクの蓮の花
泥の中から咲く蓮

法華経と曼荼羅 ― 学びと出会い

私のぶれない軸にあるのが「法華経」です。長年にわたり法華経を学び、日々読経を重ねながら、その教えと向き合ってきました。日蓮大聖人の御書を学ぶため大本山へ何度も足を運び、ご僧侶との対話も重ねてきました。

その学びの中で出会ったのが、曼荼羅研究の第一人者である正木晃先生です。講義や著書を通して曼荼羅の世界を深く知り、法華経が持つ壮大で美しい世界観に、より強く惹かれていきました。

そしてもう一つ、私を曼荼羅へ導いたものが仏像です。美しい仏像を眺めることは、私にとって心を整える時間でもあります。福岡の観世音寺宝殿には何度も足を運び、その静かな佇まいと美しさに触れてきました。

法華経への学び、曼荼羅との出会い、そして仏像への憧れ。それらが重なり、「自分が感じてきた法華経の世界を描きたい」という想いが生まれました。

法華経や日蓮大聖人の御書、曼荼羅の図鑑など、これまで読んできた本を並べた写真
今まで読んできた本の一部。

円満具足 ― 蓮曼荼羅の世界

日蓮大聖人は曼荼羅を「円満具足」と語られています。それは、何ひとつ欠けることのない、すべてが満ちた世界。

私たちは日々、「もっと欲しい」「もっと満たされたい」と、足りないものを求めてしまいます。けれど、自分の中にすでにあるものに気づいたとき、世界の見え方は変わるのかもしれません。

法華経に描かれる、制限のない美しい世界。その世界を、十一尊の仏さまとともに一枚の蓮曼荼羅へ描きました。祈り、慈悲、歓喜。そして、何ひとつ欠けることのない「円満具足」の世界。

どうぞ心のままに、HATISUの蓮曼荼羅をご覧ください。

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暗い展示壁に額装された蓮曼荼羅
十一尊の仏さまと、蓮曼荼羅